歴史は実験できるのか 著ジャレド・ダイアモンド他

歴史で使われている比較研究法

ポリネシアの島々を文化実験する

人類学の古典的研究の多くがポリネシアを取り上げ

ポリネシアは共通の言語を継承している

レキシ的に一貫性のある文化圏であること

系統発生モデル

キム・ロムニーの認識に基づき文化の関連性を持つ集団の間でひとつの歴史(系統発生)が共有される

ポリネシアは多くの島々が散らばっており比較的孤立した状態が続いた。

系統発生的アプローチとしては理想的事例 

マンガイア、ハワイ、マルケサスの比較

マンガイア

ロンゴ、戦争、タロ、人身御供

カニバリズム

マルケサス

パンノキとタロの生産

ハワイ

マルケサス島では権力、地位を巡る争いが続いた結果居住集団の重要性が失われマタエイナア 部族が支配的な社会集団となった

マタエイナアはカイナンガを語源として変化したもの

アフプアア


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アメリカ西部はなぜ移民が増えたのか

開拓地の爆発的成長

ブーム、バスト、移出救済

ブーム(にわか景気)

5-15年継続し10年間で人口が倍増

進歩促進型産業(輸出関連のインフラの整備、森林を伐採し地元市場に建築材や梱包材、燃料を提供すること、農業と農業環境の整備)

 

バスト(恐慌)

好景気の恩恵を受けた農場、企業の半分が倒産の憂き目に

物価の定価が賃金の定価を補う結果一人あたり実質所得は持ちこたえ経済全体で持ちこたえることもある

ブームの発生

小麦、綿、木材など主要産物を遠方の大都市に大量に供給するスタイル

移出救済

距離の克服を基本的な特徴としている

消費財ではなく資本インフラ

鉄道建設などが原動力となっている

これらの高価なアイテムの供給が需要に追いつくとブームが発生する

ステープル理論

成長を促しやすい制度がイギリスで誕生し

移民の建設した植民地にうまく導入された可能性

コモンロー

財産権、債権回収の権利の保証、特許法の導入、参政権の導入

平和の配当

モノの移動の増加

入植者の地位向上

 

 

銀行制度はいかにして成立したか

BUS 連邦主義者の裕福な資本家によって所有、運営される商業銀行

銀行券を積極的に印刷して貨幣として

貸し出した

ブラジルの銀行制度

こよ動きは株式市場に投機ブームを引き起こし貨幣のミスマッチが引き起こされた。

借り入れはハードカレンシー

収入源は現地通貨建て

現地通貨の価値はインフレによって落ち込み

支出を増やすか

増税に頼るか

貨幣供給量の増加を抑えるか

メキシコの銀行制度

ポルフィリオ・ディアス

国内わ統一して内戦に終止符を打つためには

資金が必要だが税収が確保できなかった。

ただ鉱物資源や石油に対する海外からの直接投資が盛んになり農作物の輸出が増加して課税ベースが創造された

海外からの直接投資によって国家の能力が向上し経済発展が促され政治が安定する好循環をいかにスタートさせるかが問題

銀行の融資先は自らの支配下にある企業に限定されそれ以外は誰もが信用供与を拒まれた。

銀行家と官僚は連携関係を結び規制の多い構造の銀行制度を作り上げるが

官僚に政府の財源確保、銀行家にら利益確保という動機が結びついている。

 

農民や職人や製造業者が投票にて意思表示できるようになったこと、州、全国レベルのどちらでも可能になだたこと。

大きな構造の中で競争がうまく機能する銀行制度が誕生するには官僚の権限と決定権が制度によって限定されることが条件であり、効果的な参政権の導入が関わっていることが肝要。

ひとつの島はなぜ豊かな国と貧しい国に別れたか。

イスパニョーラ島

ドミニカ共和国、ハイチの比較

独裁者の個人的な違い

環境の違い

島の東側ではスペイン

西側はフランス

ポリネシア人入植者

降水量と気温は植物の成長率を左右する要因

島が誕生してからの年数、灰、塵の3つ

マカテアの有無、

太平洋で最も壊れやすい環境の島に住み着いていたから

奴隷貿易はアフリカにどのような影響を与えたか

奴隷貿易